メッセージ
サー・スティヴン・ゴマソール
駐日英国大使 |

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今や、英国と日本は最高に良い関係にあります。政治や経済の面で、相互信頼と相互利益に基づく確固たる関係が気付き上げられてきたことがその背景にあるのは勿論ですが、同時に、両国の文化に対する相互の理解と尊敬の念を一層強化せんとする両国民の不断の努力が、大きく貢献している点を見逃すことは出来ません。
この度18世紀末の著名な出版者であったボイデルが全身全霊を傾けて完成させた「シェイクスピア版画」が、200年の歳月を経て日本で初めて常設公開される美術館ができたことは極めて意義深いことであります。シェイクスピアの戯曲は、英国民のみならず世界の人々にとっての偉大な文化遺産でありますが、その優れた戯曲が英国美術と融合して英国における本格的「歴史画」として完成されたのが、この「シェイクスピア版画」といえます。これらの美術となったシェイクスピア戯曲は、舞台のうえでの演劇を見るのとは一味異なる楽しみと喜びを鑑賞者に与えるに違いありません。
この「シェイクスピア美術館」が英国の美術館から作品を貸与されて出来たのではなく、日本の個人コレクションによって開館されたことは大きな驚きであります。これまでも英国美術の普及に尽力されている山中己充人氏が、更にこの意義深い美術館を開館されたことに対し深甚なる敬意を表したいと思います。
最後に「シェイクスピア美術館」のご成功を心からお祈りすると共に、日英両国民の相互理解がますます深まり、友好の絆が更に一層強まることを心から願う次第であります。
2003年7月 |