メッセージ
村井 仁 長野県知事 |
|
この度、軽井沢観光会館で開催される『テムズ川の歴史美術展』は、1796年に制作された歴史的色彩版画で、ジョセフ・ファリントン(1747-1821)が原画を描き、ジョセフ・コンスタンティン・スタッドラー(fl.1780-1810)が、カラー・アクアティント手法で版画に制作したもので、その1セットがジョージ三世国王(b.1738,
1760-1820)に献上されました。
本美術展の作品は、テムズ川の源流から河口までの76箇所が克明に描かれており、私たちが普通目に出来ない名所旧跡の文化と歴史を知ることができます。「テムズ川は英国の文化や歴史および伝統の野外美術館」と言われておりますので、英国文化を知る歴史的資料としても大変興味深い美術展と思われます。
この美術展の大きな特徴は、西洋古典版画のみならず英国文化研究に造詣の深い山中己充人氏の詳しい解説です。作品の地名や河川の語源の面白い解説は、知的好奇心を大いに刺激するに違いありません。
皇太子殿下がオックスフォード大学で出版された論文「高速道路としてのテムズ川(THE THAMES AS HIGHWAY)」の口絵は、本展の作品39番をご利用になられたものですが、その原作品もご覧になることが出来ます。
英国文化の深層を解説した本展が、日英両国の文化交流を促進するよい機会となり、長野県民のみならず、観光客の皆様にとっても、英国美術と文化に親しむ機会になることを願い、メッセージを送る次第であります。 |